賃貸マンションを始めとする不動産投資を行う場合、需要が見込めてニーズの高い場所に必要とされる物件を所有することが重要になります。
ニーズを探るためには、まず充分な調査が必要です。そして、賃貸マンション経営に関わる多方面からの情報を統合し、紐付けを行ったうえで、所有するマンションの候補を検討します。
情報の質と量は多ければ多いほど、整合性のとれる結果を導きだすことに繋がります。常に最新の情報をチェックし、分析を行う事が大切です。
賃貸マーケットを分析する方法
賃貸マンションを必要とする人がどのエリアにどの程度居て、かつそのエリアにマンション物件がどれほどの戸数存在しているのか。このバランスを見るために、まず3つのデータが必要となります。
人口・世帯の推移と将来の動向
特定のエリア内の人口および世帯数値は、マンション経営を行う上でもっとも大切な数字です。エリアをどのように区切るかによって、表れる数値も異なりますが、主に市区町村ベースでの数字を軸にして、実際の人口や世帯数を検証します。
ターゲットエリアを特定したら、そのエリアに住む世帯数と、世帯形態を更に細かく分析します。年代別の数値を加えることで、単身世帯か単家族世帯かなどを探り、その世帯が求めるマンションのスタイルを更に細かく推測していきます。
分譲マンション市場動向調査
実際にマンションがどのエリアに多く分布しているのかを示す数字・分布図から、その周辺のニーズと照らし合わせ、適在しているマンション物件を割り出していきます。
オフィス・住宅等賃貸市場動向調査
現在不動産会社や建設メーカーが取り扱っている賃貸物件を、オフィスニーズとライフニーズそれぞれの観点から分析します。
賃貸市場動向を見る際には、併せて商業立地調査も加味して、お互いのデータを照らし合わせることで、ビジネス向けの最適な物件を探すことが可能になりますが、特に首都圏は商業圏内と生活エリアが密接しており、各鉄道駅周辺は殊にその傾向が顕著であるため、これらの動向調査指標も見逃せません。
各種物価指数
都心に近ければ物価が高くなる、という漠然としたイメージをもつ人も多いですが、一概にそうは言い切れません。物価が隣り合うエリアと比較して物価指数が低い場所もあります。生活に密接したものの物価から、土地建物の不動産に至るまでの各物価をリサーチし、なおかつエリア毎の物価指数を分析していくことで、ニーズが高く且つ値ごろなマンション物件を割り出すことに近づきます。