マンションの設備とメンテナンス 償却年数はどのくらい

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マンションを所有すると、その維持のために修繕積立金をマンション管理会社に支払います。建物自体の維持管理、そして将来の大修繕や建て替えに備えて、マンション所有者がそれぞれ決まった割合の修繕積立金を拠出していることでしょう。

マンションの寿命そのものは、建設物の躯体構造や維持管理の経緯によっても大きく異なります。しかし、鉄筋構造の建物は、法定耐用年数からすると(事業用として法定で)47年と定められています。住宅の用に供する物は一般に1.5倍の耐用年数として資産しますので、70年近く価値が残存するという、あくまでも考え方ができるほどマンションそのものの耐久性が高いという事になります。

しかし、建物は長持ちしても、マンション戸内の設備は同じようにはいきません。毎日使う生活に即した設備ほど痛みが激しく、必要に応じてメンテナンスや取り換えをしなければならないでしょう。

生活シーンで必要な設備

一人暮らし用マンションに限った事ではありませんが、どの住宅でも水周りの老朽化は避けて通れません。毎日使うお風呂やキッチン、配管等のメンテナンスをこまめに行っていても、次第に設備は痛みが発生します。

長く使えばその分不具合も出てくるでしょう。特に単身者世帯向けのマンションでは、住む人によって、使う頻度も異なります。

投資物件としてマンションを所有すると、自分が住まうような頻度でメンテナンスをすることができず、退去時にまとめて設備の補修やメンテナンスを行う事になります。

キッチン設備やシステムバスは、通常の使い方でおおむね10年程度経過すると老朽や不具合が目立ち始めます。中でも換気扇は、ワンルームマンションの戸内換気をするうえでとても重要です。耐用年数も同様の期間を目処に換気設備もチェックしておくと良いでしょう。

経年数とともに老朽化が進む建具

室内で過ごす時間に関わらず、戸内の建具は年数が経過すれば痛みも出てきます。フローリングタイプのマンションなら、床の傷やワックスはげは、見た目の印象で部屋が「古く」感じるポイントです。

同じく、室内のクロスの傷みや汚れも物件印象に大きく関わります。入退去の際には必ず腐蝕箇所と合わせて壁に出来た傷なども確認し、メンテナンス業者を入れてきれいに保つことで、償却期間を長くすることも可能になります。必要に応じてクロスの張り替えも行う事になりますが、賃借人退去の際に、管理委託会社と立会いの元で、補修や修繕負担をきちんと確認し、適切にメンテナンスをするようにしましょう。