鉄筋コンクリート造の高層階建造物が多いマンションは、その耐用年数も一般の木造建築物より長いとされています。
躯体構造がしっかりとしている鉄筋造りの建物の耐用年数は、一般的に木造建築の2倍以上の寿命が見込まれています。
(法定耐用年数・・・木造22年、鉄筋コンクリート造47年)
開発が進んでいる東京都心、新宿区や港区では、70年を越える定期借地権付きのタワーマンションも実在していますから、いかに耐久性が高く資産価値を長く維持できるかを証明しています。
単一化した一律の間取りではなく、ニーズに応じて1LDK以上の住戸も同建物にプランニングできるのは、強固な鉄筋構造のマンションならではでしょう。
ワンルームタイプの木造アパートは
老後のための資産形成を考える50代以降の世代が多く注目しているアパート経営。自分でアパートを一棟~数棟所有し、その収益を上げて家賃収入を得られる老後の生活を形成するという点で、マンション経営の発想と非常に似ています。
ただ、アパート経営では土地所有を伴います。自身で所有している土地を活用するという発想からアパートを新築し、相続対策などを施すという目的であればそれも良いでしょう。
しかし、土地なしの人がアパート経営をするためには、土地と建物双方を所有しなくてはなりません。定期借地などの手段もありますが、期間経過後に取り壊すことが前提となる借地契約では、安定して長く経営をすることは難しくなります。収益を生むどころか、良くて収入=費用、条件によってはマイナス経営になりかねません。
土地が無くても、若いうちから物件投資して資産形成を考えるなら、手軽に始められる既存マンションの運用が一番の近道です。
木造は建物の老朽進度が速い
木造建築物であれば、マンションの耐用年数には叶いません。自然発生的に雨もりや建物のゆがみ、建具の不具合が起こりやすくなります。
建物の寿命は、耐用年数に比例します。同じ環境で建ち続けていても、木造と比較すればやはり鉄筋構造のマンションの方が長く住まう事ができます。
マンション特有の設備も魅力
アパートの場合、建物から戸室に入るための入り口扉が階段や通路に近く面しています。
もちろん普通に生活をする分には問題ないかもしれませんが、都心部では人の往来も多く、セキュリティ面で心配な部分は大きいでしょう。不審者対策を施すにも、アパートは侵入口が多くなる程、対策も限られます。
セキュリティがしっかりしていれば、建物そのものも危険から守ることができます。事件が起これば評判がさがり、借主を探すのが非常に難しくなるため、その時点で投資物件としての寿命は終わってしまいかねません。
マンションであれば、共用フロアの入り口から各戸に通じて二重の侵入管理ができます。
特に単身者世帯では、セキュリティがしっかりしている物件は最重要ポイントです。
建物のハードと利用シーンの両面から考えると、やはりアパート経営よりもマンションタイプの物件投資が資産形成に適していると言えるでしょう。