火災保険などを万が一の事態に備えるために仕方なく払うものと考えている方や、なかには加入していないという方もいらっしゃるかもしれません。不動産投資における保険は、色々なリスクヘッジをするために大変重要なものです。知識不足により、思わぬ損害を負うことのないようにしましょう。
加入すべき保険の知識
不動産投資に関連する保険には色々な種類があります。全てに加入する必要はありませんが、収益と費用のバランスとの兼ね合いのなかで、入れる範囲のものは入ることをお勧めします。
しかし、区分所有マンションの一戸に投資しているような場合と、一棟全体に投資を行っている場合とでは加入する保険に多少の違いが出てきます。例えば火災保険は一棟でも区分所有でも加入すべき保険ですが、共用部分について違いが出てきます。一般的に区分所有のマンションにおいて管理組合が共用部分の管理を行う場合には、管理組合が共用部分の火災保険に加入をします。これ以外にも組合が施設賠償責任保険、個人賠償責任保険に加入しているケースが多いです。余分な保険料の支払いなどをすることのないように、加入前に管理組合の存否、規約の内容を確認しましょう。
地震保険の知識
地震保険に対する知識で間違ってはいけないのが、地震によって発生した火災による損害は火災保険では補償されないということです。したがって地震による火災の損害に供えるためには地震保険に加入することが必要となります。また、地震保険には単独で加入することができません。必ず火災保険とのセットで加入となりますので、火災保険に加入した会社の地震保険に加入するしかできません。なお、火災保険の加入と同時でなければならないということはありませんので後からでも加入できます。
構造別による保険の知識
保険料は全ての建物に一律に同じということはありません。保険料はリスクの上昇に伴って保険料も上昇します。このリスク判断は、建物の構造で分類をしています。現行はM構造、T構造、H構造の3種類に分けており、M構造での保険料が最もが安く、H構造が一番高くなります。例を挙げると、M構造はコンクリー造の共同住宅などが該当し、T構造には耐火構造ではない鉄骨造の共同住宅などが該当し、H構造には耐火、準耐火、省令準耐火ではない木造共同住宅などが該当します。
保険会社も認めるリスクの低減
以上から、リスク管理のプロである保険会社が設定する保険料から考えると、災害リスクに対して鉄筋コンクリートや耐火建築物が強いと認めていることが分かります。したがってアパートなどは木造などが多くリスクが高いということになります。もし、長期運用や、リスクの小さい資産を投資物件として検討されているのであれば、マンションへの投資はお勧めです。