共同住宅にはアパートやマンションなどと呼ばれる建物の種類がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。また、投資対象とした場合にどちらが有利でしょうか。それぞれの特徴から考えてみたいと思います。
アパートとはどのような建物か
アパートというとイメージされるのは、木造又は軽量鉄骨造の2階建のエレベータが設置されていない賃貸共同住宅ということになるのではないでしょうか。
マンションと比較すると工期が短く、建築費が安価で済むというメリットはありますが、構造も簡易で重厚感に欠け、壁も石膏ボードなどで間仕切りされており遮音性などはやや劣ると言えます。また、基本的に集合エントランスの設置などは無く防犯上の面でもマンションと比較するとやや劣るのは否めません。したがって家賃もマンションと比較すると安めに設定されることとなります。
マンションとはどのような建物か
マンションとなると、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のものが主流であり、タワー型マンションなどの超高層化されているものも見受けられます。一般的に堅牢な造りとなっており、耐用年数もアパートに多い木造や軽量鉄骨造と比較して長くなっています。
また、アパートと異なり分譲用として建設されているものも多く、エントランスや共用部分などが広くとられていて、優雅な造りものも多く存在します。これらの分譲マンションを賃貸にした場合には付加価値が増して、家賃を高める要因になります。
また、オートロックシステムなどを設置しているワンルームマンションであれば防犯性能も上がり、女性の一人暮らしなどでも安心感が高まります。
投資不動産としてはどちらが有利
アパートとマンションを投資不動産と捉えた場合に、どちらが有利でしょうか。色々な考え方がありますが、長期で投資運用をしたいと考えるのであればマンションに軍配があがります。まず、耐用年数が長いことにより長期の運用に向いていますし、金融機関から融資を受ける際にも有利です。ワンルームマンションであれば、初期投資も数戸まとまったアパートに比べ低く抑えられる可能性が高く、リスクを抑えて投資が開始できます。また、火災などの災害リスクにも強く、所有していて安心感があります。家賃についてもアパートと比較して高額にはなりますが、その家賃を支払える方の入居又は法人契約などができれば、入居者の人的リスクも低くなります。さらに転売を考えたときには、同じ築年のマンションとアパートを比較すれば、マンションの流動性が高いといえます。このような理由から、不動産投資ではマンションを、更に手頃な金額で始めたいのであればワンルームマンションをお勧めします。
