株式投資と不動産投資の違いと今後

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投資というと真っ先に思い浮かぶのは株式投資ではないでしょうか。アベノミクス、異次元緩和などにより日経平均株価は、リーマンショック後と比較して大きく上昇しました。また、金融機関の融資姿勢が積極的であり、低金利が続いていることなどから資金調達環境が大幅に改善したこともあり、富裕層を始めサラリーマンにも注目されているのが不動産投資です。ここでは株式投資と不動産投資の違い、そして今後の展望について考えてみたいと思います。

 

株式投資と不動産投資の違い

株式投資と不動産投資との大きな違いは、投資後における投資対象との関り方にあるのではないでしょうか。

株式投資では、投資を行った後は基本的に利益が生まれるのを待つしかありません。潤沢な資金があれば大株主になるなどして会社経営に大きな影響を与えて収益獲得に関与していくということも可能ですが、通常の株式投資は配当によるインカムゲインと株価の上昇後の売買によって得られるキャピタルゲインを目的とするものです。どの銘柄に投資をするかという選択に当たり調査、研究は必要となりますが、あとは買いと売りのタイミングを見計らうことだけとなります。

一方、不動産投資は様々な局面で投資家の判断が求められます。どの物件に投資を行うか、賃料設定をいくらにして募集を行うか、管理会社はどこにするか、返済計画、修繕計画はどうするかなど、様々なことについて専門家のアドバイスを参考にしながらも最終的な決定を下していかなければいけません。そしてこれらの決定が収益獲得に大きな影響を与えることになるのです。

 

株式投資と不動産投資の今後の展望

株式投資は少額で始められるというメリットはありますが、景気動向や企業業績の変動を受け易いため大きく収益を獲得するチャンスもあれば同様に損失を出すリスクもあります。

不動産投資は初期費用が大きいというデメリットや借入を行う場合には金利変動のリスクなどを負うことになりますが、極端な価格変動にさらされる可能性は低いでしょう。

したがって株式投資は今後も比較的短期で大きく収益を獲得したいと考える人や少額で投資を行いたいと考える人を中心に人気が継続するでしょう。不動産投資は初期投資が高額になるものの価格や家賃の変動は株式の動きほどではないことら、価格変動リスクを避け、長期的に着実に資産を運用したいと考える人達を中心に今後も人気が高まっていくことでしょう。

 

株式投資と不動産投資の向き不向き

株式投資はハイリスクハイリターンであり、不動産投資はミドルリスクミドルリターンと言われます。投資のスタイルは人によって様々なため、どれが一番ということはありません。ただし、株式の値動きが常に気になってしまい他のことに集中が出来なくなるような人は、副収入を得るための投資に株式を選ぶことはお勧めできません。長期に着実に収益を獲得できる資産運用を検討したい人には不動産投資のほうが向いているといえるでしょう。