益々好調となる見込みの中古区分マンションへの投資市場

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公的年金に対する不安、大規模金融緩和による資金調達環境の大幅改善などから、投資ブームとなり、株式投資市場、不動産投資市場などが活況を呈しています。区分所有マンションの投資の現状と今後はどのようになっていくでしょうか。

 

中古区分マンションを中心とする投資の現状

リーマンショックで不動産投資市場は、一時期急激に冷え込んだことは記憶に新しいかと思います。その後、不動産価格の底打ち感、値ごろ感から買いが入り始め、政府による景気対策のてこ入れ、大規模金融緩和などもあり、下落傾向を続けていた土地価格も今や上昇に転じ、都心部ではリーマンショック前の価格以上に戻したところも出てきています。

このような中で、不動産投資市場も利回りの高さに注目が集まりサラリーマンを中心に投資目的として区分所有の中古マンションの購入が盛んとなりました。価格は上昇傾向を強め、現在でも頭打ちと言われてはいるものの下落に転じてはおらず、高止まりしているような状況です。『投資物件情報サイト「ノムコム・プロ」の掲載物件の表面利回り』によれば、都心5区(千代田、中央、港、渋谷、新宿)の表面利回りを例に挙げると2012年半ばから2016年半ばへの利回り推移は、一棟マンションで7%中盤から6%程度に、区分マンションで7%強から5%弱へと推移しています。この表面利回りの推移をみると、区分マンションの利回りの低下傾向が著しいことが分かります。それだけ投資不動産としての注目は、比較的参入しやすい区分マンションに集まっていることが分かります。

これだけの利回りの低下を見せてきたマンション投資市場ですが、やや横ばい傾向を示してきており、一時期のような勢いは無くなってきています。これは投資物件とした場合の利回りが限界まで低くなってきているということがいえます。いくら人気があるとはいえ、投資として考えた場合にリターンが期待できなければ投資家は投資を行わないためです。

 

中古区分マンションを中心とする投資の今後

投資熱の高まりを見せてきた不動産投資市場ですが、今後はどのような動きとなるでしょうか。

利回りとしては投資の限界に近いところまで下がってきているために、今後は大幅に価格が上昇するということは中々期待できないとは思います。価格は急激に上昇した反動で、多少下落はするかもしれませんが、現状では少し価格が下がればすぐに買いが入ることが予測され、値崩れすることも考えにくいところです。したがって従来よりも落ち着いて投資物件の検討が行える時期が到来していきているともいえます。

今後、中古区分マンションの価格上昇が起こるとすれば、家賃の上昇期を迎えたときと考えられます。オリンピックやインフレ目標などから今後の家賃上昇も期待されるところですから、今後、再度価格の上昇期を迎えることも十分にあり得ます。値崩れもしないのであれば、しっかりと検討できるときに購入しておくことはお勧めです。