一般の生命保険と団体信用生命保険の違い

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マンション経営には生命保険効果があるといいますが、一般の生命保険とはどのような違いがあるのでしょうか。

 

生命保険としての役割

一般の生命保険は、契約者が保険料を保険会社に支払うことで、被保険者が死亡した場合に契約で定めた受取人に対して保険会社から保険金が支払われます。

団体信用生命保険は、不動産投資ローンの利用に際して加入することで、ローン名義人が死亡した場合に残りのローン返済総額が保険金として金融機関に支払われます。

一般の生命保険であれば、保険金の受取人を配偶者や子供などにして遺族が当座の生活に困ることのないようにする目的で使われることが多いのですが、団体信用生命保険では保険金の受取は金融機関となりますので、遺族は保険金を手にすることはありません。しかし、キャッシュフローを産み出す収益用不動産を残債なしで遺族に残すことができるため、ここからの賃料収入を生活費にあてたり物件そのものを売却することで遺族はまとまったお金を受け取ることができますので、生命保険と同様の効果が得られるという訳です。

一般の生命保険と団体信用生命保険の違い

最終的には類似の効果がある一般の生命保険と団体信用生命保険ですが、いくつか異なるところがあります。

〇保険受取人と生命保険料控除

団体信用生命保険は、保険金受取人が金融機関となるため、所得控除となる生命保険料控除の対象から外れてしまいます。保険料控除の対象が、保険金受取人を自己または配偶者その他の親族と定めているためです。

〇保険料と保険金額

一般の生命保険は、契約によって保険金額を設定することが可能です。保険料と保険金額は商品によって異なりますが、保険金額が大きくなれば保険料も大きくなるのが一般的です。一方で団体信用生命保険の保険金額はローンの残債総額と決まっており、これより多くすることも少なくすることもできません。一般的な保険は、加入時の年齢などによって同じ保険内容でも保険料が異なりますが、団体信用生命保険は加入時年齢に関わらず同額です。

〇保険の保障内容

一般の生命保険は商品やオプションなどによりカバーする保障内容が多彩ですが、団体信用生命保険は保障内容が限定されています。

トータルでの検討が必要

生命保険と団体信用生命保険とでは、本人の死亡時には似たような保障の効果が得られます。マンション経営にはこのような保険効果があるので、現在加入している生命保険の補償内容を見直すことで毎月支払う保険料を抑えることもできますから、併せて試算しながら検討されることをお勧めします。