投資というと多くの方が株式投資を思い浮かべるのではないでしょうか。株式投資は株式市場で株取引が行われており、情報は基本的にオープンになっています。しかし、株式投資で失敗する人が多いということですが、その理由と不動産投資との違いを考えてみたいと思います。
株式投資の失敗
リーマンショックの景気停滞から立ち直り、株価の上昇が始まった頃から、投資手段のひとつとして株式投資が注目を集めています。しかし、個人投資家が株式投資を行っても約9割が成果をあげることができないまま、株式市場から退出すると言われています。逆にいうと、最終的に株式投資で失敗せずに大きな成果を得ることができるのは約1割程度ということですから、実に厳しい世界であることがわかります。
このようなことから考えると株式投資における失敗の始まりは、すぐに収益を獲得できるのではないかという淡い期待を抱いて、軽い気持ちで株式市場に参入することなのかもしれません。
変動を続ける株式市場
株式投資は、株式の売買を通じて差額を得ることが目的のひとつになります。投資金額を大きく失ってしまうことは失敗のひとつだと言えますが、実は損を出さない失敗というものがあります。例えば、ある程度の利益を確定し売却したところ、その後大きく株価が上昇するとか、株価が急落してしまい、売るに売れず塩漬けとなることなどがそれです。本来ならば得られたであろう利益を逸してしまうことは失敗なのです。
このような失敗が起きてしまうのは、取引市場が稼働している時は常に株価が変動しているからです。常に市場のチェックをしていられないサラリーマン投資家などは指値だけでは対応できず、買い時、売り時のチャンスを見逃してしまうことが起こってしまいます。それでも売買のルールを徹底することで株式投資に成功する人もいらっしゃいますが、そういう方が市場参加者の1割未満ということになります。
不動産投資は質が異なる
不動産投資と株式投資とでは投資の質が異なります。不動産投資は、マンションなどを賃貸することによって家賃収入を獲得することが主な目的となります。株式市場のような、常に変動する売買価格を把握できるような市場は存在しません。このため市場に振り回されて失敗するようなことは無いというのが大きく異なるところです。
市場に振り回されてしまうと、それほど利益が出ていないのに利益確定を焦ってしまい成果があがらないということが往々にしてあります。しかし、家賃は株価のような激しい変動をすることはありませんので、不動産投資はじっくりと取り組んで長期的に資産形成をしていく投資だといえるでしょう。