株式投資と不動産投資のメリット・デメリット

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投資というと一番に思い浮かぶのは株式投資という方が多いと思います。しかし、近年では不動産投資のメリットがクローズアップされ、人気が高まっています。株式投資と不動産投資のそれぞれのメリットとデメリットを考えてみます。

 

収益獲得の方法

株式投資と不動産投資では主たる収益獲得の方法が異なります。投資による収益には、キャッシュフローによるものとキャピタルゲインによるものがあります。

キャッシュフローは、株式であれば配当で不動産であれば家賃です。キャピタルゲインは売買差益を獲得することです。株式投資と不動産投資のどちらにも共通した収益獲得方法ですが、株式は売買差益を、不動産投資はキャッシュフローによる収益獲得をメインとして行われることが多いです。

それぞれの投資のメリットとデメリット

株式投資は売買差益の獲得が主な投資方法であるため、株式の売買市場が成熟しています。一方で不動産投資は売買に時間を要するため、すぐには売却できません。この点において株式投資は流動性が高く換金しやすいというメリットがあります。しかし、その反面で価格の変動が激しく、企業の情報開示によって値が大きく動くことがよくあります。デイトレーダーのように常に株式売買が可能な状態にないサラリーマンにとっては、価格変動に対応しにくくデメリットとなります。

不動産投資では、購入資金の調達にローンを利用して「レバレッジ効果」を効かし易いというメリットがあります。レバレッジとは「てこ」のことで、少ない資金で大きな収益を得ることを意味します。株式にも信用取引によってレバレッジを効かすことはできますが、専門的な知識を必要とするため、リスクが高くなるというデメリットがあります。

不動産投資の大きなメリット

不動産投資には、株式投資にないメリットが多くあります。なかでも節税効果は大きなメリットです。減価償却費の計上で不動産所得の赤字を確定申告すると、損益通算によって給与所得に基づく所得税から赤字額に対応する所得税額の還付が受けられ、住民税も軽減されます。また、相続税に関しても株式は基本的に時価を用いた計算が行われますが、不動産投資は相続税路線価、固定資産税評価などによる評価額となるため、時価よりも相当低くなるというメリットがあります。株式投資にも損益通算はありますが、他の所得との通算は認められていないため、不動産投資ほどのメリットはありません。

株式投資と不動産投資には以上のようなメリットとデメリットが挙げられます。一般的に株式投資はハイリスクハイリターン、不動産投資はミドルリスクミドルリターンの投資と言われます。これをメリットとするかデメリットとするかは投資家のスタンスにもよりますが、より安全な投資を考えるのであれば不動産投資ということになるでしょう。