マンションの賃貸経営は、高額な年収を得ている人でなければ出来ないというイメージを持っている方も多いと思いますが、実際のところはどうなのでしょうか。ワンルームマンションのケースとして、必要となる年収の目安を考えてみたいと思います。
賃貸経営は借入にメリット
ワンルームマンションの賃貸経営を始めるためには、当然ですが賃貸用のワンルームマンションを購入する必要があります。購入資金と賃貸経営に必要な運営資金があれば、年収は関係ありません。しかし、マンションの賃貸経営のメリットのひとつは、低金利下で購入資金を調達できれば投資効率が高くなる事です。ワンルームマンションの賃貸経営による実質利回りが、借入金利を上回るとレバレッジ効果が働くため、購入に際し借入れ割合を増やせば増やすほど自己資金の投資効率が高くなります。
したがってワンルームマンションの賃貸経営を投資効率の観点から考えると、融資を利用することが重要であり、融資を利用するためには一定の年収が必要となります。では、必要となる年収の目安はどれくらいでしょうか。
必要となる年収の目安
不動産投資ローンを利用する事で、ワンルームマンション購入に際して必要となる自己資金を抑える事が可能となります。一定の年収があれば、多額の自己資金を用意しなくてもワンルームマンションの賃貸経営を始める事ができるのです。
ワンルームマンションの賃貸経営を始めるのに必要な年収の目安として、一般的には400万円からと言われています。都心以外のエリアで築年数が相当に経過した物件であれば、年収が400万円よりも低くても賃貸経営を行う事は可能でしょう。しかし、将来的な賃貸需要などを考えるとお薦めはできません。賃貸需要が乏しいエリアで空室が続いてしまうと、家賃収入が無い状態でローンと経費の支払いをしなければならなくなり、賃貸経営が破綻する恐れがあるためです。
都心のワンルームマンションがお薦め
ローンを利用したワンルームマンションの賃貸経営とは、長期でローンの返済をしながらキャッシュフローを獲得し、資産形成を行う事です。この点でお薦めできるのは、東京都心に立地する賃貸需要に勝るマンションです。地方の物件と比較すると金額は高くなりますが、いざという時の出費にも対応できる事を考慮すると、500万円以上の年収であれば安心して賃貸経営を行う目安といえるかもしれません。もちろん、購入の際の借入額を調整する事で必要な目安も変わってきます。
ワンルームマンションの賃貸経営は、1000万円を超えるような高額年収の方だけに限った資産運用ではなく、思っているよりも身近なものなのです。