ワンルームマンションの賃貸経営を始めるためには、賃貸物件としてワンルームマンションの購入が当然ながら必要になります。物件選びは、賃貸経営の成否を左右する要素として大変大きなものです。多くの方は投資物件となるワンルームマンションの利回りを気にされると思いますが、この利回りは一定ではなく変動することを理解しておきましょう。
利回りとは何か
ワンルームマンションの収益性を表す指標のひとつである利回りですが、表す内容によって使用される数値が異なります。基本的には収入や利益を元本で除して求めるのですが、表面利回りでは経費を考慮しない満室時の家賃収入を用い、実質利回りでは家賃収入からワンルームマンションの賃貸経営に要した費用を控除した利益を用いて求めます。また、元本もワンルームマンション購入の諸費用を加えるケースもあるので、利回りを提示されたら、その計算に用いた数字について確認することが必要です
利回りは変動するもの
上記のように利回りはワンルームマンションの収益性を表すものですが、表面利回りにせよ、実質利回りにせよ、物件購入検討時における利回りを表しているに過ぎません。ワンルームマンションの売主の売却希望価格が下がれば利回りは上昇しますし、上がれば利回りは下落します。また、購入した後に家賃が上がれば利回りは上昇しますし、下がれば利回りは下落します。
近年のマンション投資ブームによってマンション価格は上昇傾向にあったため、全体的に利回りは減少傾向にありました。それだけに優良物件を探すには、良心的な販売会社からプロフェッショナルとしての意見が重要になってきています。単に利回りが高いからという理由だけで物件購入を決めてしまうと、賃貸経営に失敗してしまう可能性があるのです。
中長期的な視点が大切
家賃収入を獲得し続けることを重視されるのであれば、これからのワンルームマンション賃貸経営を考えるときに、中長期的に利回りを維持できるのかという視点が大切になってきます。
地方の物件などでは10%を優に超えるような高利回りの物件があったりしますが、将来的にもそれを維持できるかというと難しいケースが多いといえます。10年後、20年後もワンルームマンションへの賃貸需要を見込むことができるのか、家賃水準が大きく下がらないかなどを十分に吟味する必要があるのです。
その点において東京都心の利便性が高い立地の優良物件であれば、中長期的な賃貸需要を見込むことが可能です。このような物件を多く扱っている不動産会社で納得のいくまで賃貸経営についての相談をし、現在の利回りと将来の可能性を十分に検討した上で物件の購入を決める事が、これからのワンルームマンションの賃貸経営には必要になってきます。