現在の私たちが生活していく上でお金は必要不可欠なものですが、このお金の価値は実は一定なものではありません。様々な社会的要因、経済的要因によって影響を受け、日々その価値は変動を続けています。現在行われている日銀主導の大規模金融緩和は、お金の価値を下げるためのものです。これはどのようなことであり、私たちはどのような対応をすれば良いのでしょうか。
変動するお金の価値
もし、これから投資を始めようと考えているのでしたら、いま手元にある100円と、明日手に入る100円とではお金の価値が違うということを理解する必要があります。
例えば100万円持っている人が年3%で運用することができれば、1年後には100万円が103万円になります。したがって1年後に貰える100万円よりも、今手元にある100万円のほうの価値が高いということになります。
また、資産運用だけでなくインフレ、デフレもお金の価値に影響を与えます。インフレはインフレーションの略語で、ある期間において物価が上昇傾向を続ける現象を意味します。物価が上昇すると同じお金で買える量が少なくなるため、お金の価値が下がったことを意味します。デフレはその逆です。
増税もお金の価値に影響を与えます。増税によって消費者の可処分所得が減ると、消費が落ち込んで物価が下がることから、お金の価値が下がります。
投資とお金の価値
投資などの資産運用では、お金の価値の変動を意識しなければいけません。現在、日銀主導で行われている大規模金融緩和は前年比2%の物価上昇を目標としています。デフレの状態が続いていた日本経済をインフレの方向にするための施策が行われている訳ですから、お金の価値は下がることになります。
となると、手元にあるお金を運用して年間2%以上の利益を得られなければ、所持しているお金の価値は目減りしていくことになります。これがいわゆる「たんす預金」がよろしくないと言われる理由なのです。「たんす預金」ではなく、銀行に預金をしていたとしても、ほとんど利息の付かない状況では資産は目減りすることになります。このため投資による資産運用の重要性が増しているのです。
運用による資産形成
インフレを国策としている状況下においては、実質的に資産を増やす方法として投資が注目を集めています。投資といってもリスクやリターンの大きさ、その特徴など様々ですから、自分自身の将来に対する考えやスタイルに合った投資を行う必要があります。
安全性を重視、一定のリターンも期待し、インフレに強い資産を持ちたいとお考えであれば、マンション投資による賃貸経営がお勧めです。