不動産投資を行い、賃貸経営を始めようと考えている方もいるかもしれません。この場合、ワンルームマンションに対して投資を行った方が良いのか、それともアパート一棟を購入した方が良いのか迷うこともあるようです。そこで、ワンルームマンションとアパート一棟、それぞれのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
ワンルームマンションとアパート一棟どちらがメリットは高い?
まずワンルームマンションに対して投資を行う場合、最も高いメリットとして挙げられるのは少額の資金から始めることができるという点です。借入負担も少なく済みますし、マンションに備えられているオートロックや防犯カメラ、宅配ロッカーなど充実した設備を使えるのも魅力です。また、分譲タイプのワンルームマンションは火災や地震に強いので、安全性の高さもメリットと言えるでしょう。
対してアパート一棟に対して投資を行う場合のメリットは、仮に一室空室が生じたとしても、他の部屋からの家賃収入を得られる点です。また、ローンを利用すれば自己資金が少なくても多額の家賃収入を得ることができる点は、ワンルームマンションと同じくメリットと言えるでしょう。
メリットもあればデメリットもある?
では、それぞれメリットだけでなく、どのようなデメリットがあるのか確認しておきましょう。
まずワンルームマンションは、一室のみに投資を行うため、仮に空室が生じた場合や、入居者が家賃を滞納した場合、家賃収入を得られなくなるリスクがある点がデメリットです。
対するアパート一棟の場合、マンションよりも物件価格が高くなるので利用するローンの額が大きくなり、家賃収入の減少や金利上昇リスクの影響が大きくなりがちです。また、所有するアパート物件の近隣に新たなマンションが建って収入が減少することもありますし、近くの会社や大学の在籍者がターゲット層の場合、移転の影響を受けやすいという点もデメリットと言えるでしょう。
空室リスクを防ぐには?
空室期間をできるだけ短くし、未然に防ぐことでリスクはある程度解消できるはずです。需要の見込める立地条件が良い場所を狙えれば、空室リスクに頭を悩ませることもありませんので、投資する物件を選ぶ時には立地の見極めを行うようにしましょう。
定期的なメンテナンスも大切
木造アパートなら法定耐用年数は22年、鉄筋コンクリート造のマンションなら47年です。しかし、これらは税制上の耐用年数であり、実際のアパートやマンションの寿命をあらわす年数ではありません。管理が行き届いていれば十分に寿命を延ばすことはできますので、定期的なメンテナンスを施していくことが重要になります。
マンションの場合、マンション管理組合がしっかりと機能しており、こまめに修繕されることや、修繕積立金が計画通りに積み上がっているかを確認することが必要です。