マンション経営において財務諸表による分析は欠かせない!

%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e7%b5%8c%e5%96%b6-%e8%b2%a1%e5%8b%99

マンション経営に限らず、事業を営むのであれば帳簿の作成は必要なことですが、その中でも財務諸表を注視することは大切です。財務諸表から分かることは、現在だけでなく過去の経営状況であり、将来的な計画を立てていくことにも役立ちます。

 

財務諸表を構成する3つの項目

財務諸表は、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書で構成されます。それぞれどのような内容を示すのか確認しておきましょう。

損益計算書

一定期間における、費用別の収益と費用を対照的に表示し、当期純損益を確認できる表です。一定期間の経営成績である収益力をあらわすため、どのくらいの収益が出たのか、出た収益に対してどのくらいの費用を使ったのか、さらに収益から費用を差し引いた総利益を確認できます。

貸借対照表

別名、バランスシートと呼ばれる表で、会計上の期末など、ある時点の財務状態について、保有する資産と負っている負債、そして差額である純資産を表示しています。会社の財務状態を明確にするものであり、現金や建物、土地などの資産、そしてその資産を調達したお金は借り入れによるものなのか、それとも資本金などによるものなのかを確認することができます。

キャッシュフロー計算書

一定期間のお金の動きを把握することができる書類です。取引には現金を流入させる取引と、現金が出ていく取引がありますが、キャッシュフロー計算書により、対象となる期間の現金の収支を捉えることが可能になります。

財務諸表から将来予測が可能に!

これら3種類の書類を財務諸表として作成しておくことは、マンション経営の将来を考える上でも必要なことです。財務諸表を作成することにより、マンション経営の過去から現在までのお金の流れを把握することができます。それによって将来の利益を予想するだけでなく、収益物件を増やすための判断材料にもなります。

将来発生する大きな出費に向けた準備に役立てることも可能

マンション経営は、毎年の売上高にそれほど大きな差がでるわけではなく、一時的に大きな儲けが出ることは期待できませんが、長期に渡って安定した収入が得られる資産運用の手法です。その特性を活かし、財務諸表を確認しながら、修繕やリフォーム、設備の交換など大きな出費がかさむ時期がいつ到来するのか、それに対しての資金をどのような方法でいつまでに準備すればよいのか、将来の利益を予想しながら計画することもできます。

不動産投資の規模拡大の場面にも

経営が安定すれば、不動産投資の規模を拡大して新たな収益物件を購入することも可能となるでしょうが、そのためには、金融機関に財務諸表による現在の経営内容を伝える必要があります。その際にも財務諸表は必要となるので、銀行融資の場面でも堂々と見せることができる財務諸表の内容を目指して、マンション経営を行っていきましょう。